三菱ランサーエボリューション――通称「ランエボ」。
その名を聞いただけで、WRCの熱狂やストリートでの伝説を思い出す人も多いはずです。
1990年代、日本車のハイパフォーマンス競争が最も盛り上がっていた時代に誕生し、ターボ+4WDという黄金の組み合わせで数々のライバルたちを震え上がらせてきました。
モデルチェンジを重ねるたびに進化し、モータースポーツで培った技術を惜しみなく投入してきたランエボ。
今回はその歴代モデルを振り返りながら、それぞれの特徴と進化の物語を追っていきます。
①ランエボⅠ(1992)

(引用元::https://autoc-one.jp/news/2283490/)
当時ギャランでWRCに参戦していた三菱は、ギャランに変わるホモロゲ(ホモロゲーションの略で国際自動車連盟(FIA)が主催するレースなどに出場する車両に必要な分類や規格などの認可のこと)として、ランサーに目をつけ、このランエボⅠが世に送り出されました。
②ランエボⅡ(1994)

(引用元:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17244541)
ランエボⅠと比べて見た目に大きい変化はないが、メンバーを一色変更したりロアアームの材質を変えたり、ホイールベースを変更したりいろいろ中身に変更があります。
正直ⅠとⅡを見分けるのは難しいですね。
③ランエボⅢ(1995)

(引用元:https://www.goo-net.com/catalog/MITSUBISHI/LANCER/4005896/)
エボⅡから空力性能やエンジンの冷却効果アップを図ってバンパー形状やリアウィングの形状が変わりました。
よりたくさんの走行風を当てれるようバンパーの開口部は広がり、リアウィングもダウンフォースをより発生させやすい形状となりました。
中身の方は高い圧縮比を採用し、エンジンの出力が上がっている。
また、ターボラグを解消するために2次エア供給システムをエボⅢから採用している。
車好きの金字塔マンガの頭文字Dでも登場しており、人気が高い。
④ランエボⅣ(1996)

(引用元:https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_66428.html)
ベースとなっているランサーがフルモデルチェンジしたことにより、エボもボディを変更されました。
また、エンジンの搭載方向を左右で反転しています。(※エボのエンジンは横向き搭載)
また、リアにマルチリンク式サスを採用しており、GSRには三菱の有名な技術、AYC(アクディブ・ヨー・コントロール)が織り込まれている。
こちらも頭文字Dに登場し、人気が高い。
⑤ランエボⅤ(1998)

(※AI生成画像のためフォグライトが片方消えてます。)
ボディサイズがワイドになり、3ナンバー化になりました。
タービンノズル面積の向上、ブースト圧が上げられ、エボⅣに比べてトルクが増しました。
⑥ランエボⅥ(1999)

(引用元:https://meisha.co.jp/?p=18720)
エボⅥもⅤと似ていて見分けがつきにくいです。
空気抵抗や冷却効果アップなどさまざまな目的でナンバープレートの位置が左側に移動になりました。
中身はエンジンの耐久性アップやその他部品の変更などされてあります。
⑦ランエボⅦ(2001)

(引用元:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17271258)
ランサーセディアをベースに強化を行いました。また、新たにACD(電子制御可変多板クラッチ機構)を採用するなど新装備がつきました。
⑧ランエボⅧ(2003)

ガソリンタンクの容量増加やAYCの見直しが入り、このモデルから海外輸出は始まりました。
AYCの見直しには制御トルク量を増加したスーパーAYCを新たに導入。
リアウィングは量産セダンで世界初のカーボン製となりました。
三菱エンブレム部の三角形(通称ブーレイ顔)が採用。
⑨ランエボⅨ(2005)

Ⅸになると可変バルブ機構のMIVECが採用されました。
また、Ⅷで不評を喰らったグリルの三角形(ブーレイ顔)が廃止となりました。
また、ワゴンタイプのランサーエボリューションワゴンも販売されました。
⑩ランエボⅩ(2007〜2015)

エンジンが4G63から4B11と変更されます。
5速マニュアルトランスミッションをはじめ、6速DCT(ツインクラッチSST)という2ペダルのMTがあります。法律上ではAT扱いとなるため、MT免許なくても運転することができます。
2015年に販売開始したファイナルエディションを最後に生産終了し、現在まで新型は発表されていません。
まとめ
ランサーエボリューションは、単なる「速いセダン」ではありませんでした。
WRCでの華々しい戦績、ターボと4WDを磨き上げた技術、そして「誰でも乗れる本格スポーツ」というコンセプトが、クルマ好きの心をつかんで離さなかったのです。
時代の流れとともにその歴史に幕を下ろしましたが、エボが残した熱量と存在感はいまも確かに受け継がれています。
次にどんな車に乗っても、「ランエボのDNA」をどこかに探してしまう――それほど強烈なインパクトを持った名車でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント